転職や派遣社員、パートの求人で事務系を見ていると採用条件に「ワードとエクセルができる方」と記載されていることがあります。
一口にできると言ってもどの程度のスキルを求めているのかよくわからないと思います。
面接の時に「できます!」と言ったのにいざ勤めてみると「VLOOKUPできないの?」とか「マクロを知らないの?」とか言われるのかもと不安があります。
そこで求人のワードとエクセルがどの程度のレベルを必要とされているのかをご紹介します。
求めているワードとエクセルのスキルは基本操作がほとんど
大手企業で資格者や技術者レベルの求人の場合は別ですが、中小企業の事務員の求人なら基本操作ができればほぼ大丈夫です。
基本操作というのは、パソコンを起動してワードやエクセルを開いてローマ字入力で文章がタイピングできるくらいです。
タイピングと言ってもブラインド・タッチまでは不要です。
ワードのスキルは、簡単な書式設定、文章入力、印刷やPDF出力ができるくらいです。
エクセルのスキルは、簡単な書式設定、セルにデータを入力して縦計や横計、グラフ作成、印刷、PDF出力ができるくらいが求められています。
さらにいくつかの関数を使って集計の効率を上げることができると十分だと思います。
関数は、SUM、SUMIF、VLOOKUP、ROUND、COUNTIFなどがよく使われます。
・SUM:指定した範囲の数字を合計する関数。わざわざ電卓を叩かなくても一瞬で合計値を計算してくれます。
・SUMIF:IFが付くのがポイントで例えば「指定した範囲にもし、この商品があったらその金額を合計する」というものです。
くだもの屋さんの集計でいろんな種類のくだものの売上のうち「りんごの売上を合計してほしい」時に使える関数です。
・VLOOKUP:指定した範囲の中からデータを引っ張ってくる関数です。
例えば小売で数百種ある商品リストの中からこの商品の単価(価格)を探して取得したいという時に使えます。
VLOOKUPを使えば、目で見て探す必要はありません。
・ROUND:データの値に小数点が発生した場合に四捨五入をしてくれる関数です。
他にも切り捨てはROUNDDOWN、切り上げのROUNDUPがあります。
・COUNTIF:指定した範囲の中で数えたいものがいくつあったのか集計してくれる関数です。
例えばくだもの屋さんの集計でいろんな種類のくだものの売上のうち「りんごの売上個数を知りたい」時に使えます。
また、「○○以上のものがいくつあるか?」というような条件でも使えます。
以上のような関数を知っていると一般職のエクセルスキルは十分だと思います。
エクセルは奥が深いソフトで他にもピボットテーブルという集計機能があったり、特殊なプログラミングをして設計をするマクロというのがありますが普通の求人ではここまでのスキルは求めていません。
逆に面接や応募の際に「ピボットテーブルを作ったりマクロを組んだりはできません」と言っておけば大丈夫です。
以上のようにデスクワークの求人では、パソコン操作やワードとエクセルの作業は必須となりますが高レベルのスキルは、必要とされていません。
しかし、少しでも自身の採用率を上げるのであれば事前に勉強しておくことをおすすめします。
求人をしている会社側とすれば少しでも「できる人」を採用した方が後々に助かるからです。
ワードとエクセルの勉強方法
ワードとエクセルのスキルアップするには、教室に通ったり資格の学校に行く必要はありません。
独学で十分に習得できるものなので余計なお金をかけなくて大丈夫です。
そもそもパソコンというのは、一般の人が手軽に簡単に操作ができて作業を効率化するために開発しているものなので直感的に覚えるように作ってあります。
ワードとエクセルの勉強方法は、パソコンを用意します。
自宅で詳しく勉強できるようにワードとエクセルがパソコンにインストールされているものが必要です。
Office(オフィス)と呼ばれるものが入っていればワードとエクセルが使えます。
そして、本屋さんか図書館に行って「はじめてのワード、エクセル」といった内容の本を数冊入手して自宅で勉強すれば十分です。
入力方法から印刷、関数の使い方がわかりやすい手順で掲載されていますのでマネしていけば覚えます。
ぜひ、「ワードとエクセルができる人」と胸を張って応募ができるようになって下さい。